SHINYA CLUB 2nd ビハインド #6 — Let It Cool: フィルターで汗が引く

いちばん文字どおりの意味で、アルバムの心臓です — ここでその鼓動が聞こえます。
この曲が生まれた場面
冷たいコンクリートに座り込んで、背中から熱を抜いていく。シャツはまだ肌に貼りついたまま。アルバムを支えている一文がここにあります —「汗が 引くまで ここにいよう / 立ち上がる理由は まだない」。敗北でも勝利でもなく、ただまだ立ち上がる理由がないだけです。
自販機の明かりが足元まで届くけれど、小銭を探すのは諦めます。ポケットには鍵と埃だけ。遠くで始発の音がしても乗りません。そして横にならない理由が正確です —「一度 座ったら 今夜が 終わってしまう」。
この曲は何かを乗り越える歌ではありません。回復のなかに留まる歌です。
サウンドノート
ローパスフィルターが編曲全体の上をゆっくり閉じていきます — 汗が引くことを、フィルタースイープで表現しました。キックは続くけれど遠くにあって、ローズのコードが暖かく遅く入ります。C major。
一行
心臓が うるさいくらい鳴る / それが 生きてる音だ
アルバムの主張を、地面に座り込んだまま声に出して言います。